自分が主人公の人生を送る

よく言われることに「自分が人生の主人公」があります。たしかにその通りなのですが、これはどういうことなのか、私なりに整理してみました。「自分が人生の主人公」ではないのはどういう状況でしょうか。「他人が自分の人生の主人公」ということです。例えば、自分以外の誰かに喜んでもらうことが一番大切、他人に評価されることが大事だと考えている時は、他人が主人公だと言えます。もともと人間は「承認欲求」の高いものです。社会で生きているわけですから、当然と言えば当然です。友達のなかで人気者でありたい、皆に好かれたい、これも承認欲求ですね。職場であれば上司や同僚に認められたい、嵩じて出世したいということにもなるでしょう。大切なのは、自分の評価でなく、他人の評価です。言葉を換えれば、自分が楽しいかどうかではなく、他人が楽しいかどうかということにもなります。

このようなことは、多かれ少なかれ誰にでもあり、否定はしません。しかしこれを続けていくうちに、必ず他人の評価が芳しくない時もやってきます。また、多くの人が評価してくれても、評価してくれない人もどこかにはいるものです。その時、本人にとって、それは大きなストレスになります。もしかすると、評価をしてくれない他人を責めることにつながるかもしれません。常に他人を意識して生きていくわけですので、他人の機嫌イコール自分の機嫌、もっと正確に言えば、他人がどう思っているかが自分の最大の関心事になってしまいます。

自分の人生であるのに、これでは他人が主人公です。自分が主人公になるということ、それは、自分自身が幸福感を持って暮らすということです。自分の意のままに、自分が楽しいと思うことに没頭するということです。これを続けていけば、人生が少しずつ好転していきます。確かに、現代社会では、職場や学校という社会では難しいことかもしれません。それでも、他者の評価を気にするのではなく、自分の評価を大切にすることはできるはずです。こういう生き方をしていくと幸せの波動が自分を包んでいくことになります。そして、知らず知らずに、他人を気にして生きていた時よりも、他人に愛される存在に変化した自分に気づくことでしょう。楽しく人生を過ごしている人は。それが伝わって周囲を幸せな気持ちにするのです。私はそう思うようになりました。

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